前回に引き続き、ピアノを買った時の経緯を書きますね。
前回記事はこちらです。
うちはマンションだし電子ピアノ一択かなと思って電子ピアノを注文したものの、納期はなんと3ヶ月。待っている間にアコースティックピアノ(電子じゃない普通のピアノ)に心が傾いてしまいました。
でも、アコースティックなんて、うちに置けるんだろうか?
音の問題は解決できるんだろうか?
いろいろ不安があったので、防音について調べてみました。
今回はこちらの内容です。
(防音もちょっと長くなりそうなので、ひとまず前編)
ピアノの防音対策って?
いろいろ見た結果、対策は大まかに分けて4つ。
1、楽器の音を弱める・消す
2、音の伝わりにくい環境にする
3、弾く時間帯を決める
4、ご近所とのコミュニケーション
1と2は、何を用意するかですね。
これは後ほど(1は下の方に、2は次回)書きます。
3と4は、自分で工夫できること。
3(時間帯)については、住宅地なら早朝や夜間は弾かない、とかですね。住んでいる地域に応じて、常識の範囲内で決めればいいのかなと思います。
4(コミュニケーション)については、それが書かれた情報を見た時になるほど〜と思いました。
ピアノを始める(買った)時の挨拶はもちろんのこと、日頃から挨拶とか会釈するとかしてご近所さんとコミュニケーションをとっておけば、音の問題も大きくなりにくいと。音の問題自体はゼロにはならないかもだけど、お互いに話がしやすければ、感情的になる前に解決できるのではないか、とのことでした。確かに。
この3、4は、アコースティックを手に入れてから、うちでもなるべく実践するようにしています。
時間帯については、ピアノを買うご挨拶のついでにご近所に聞いてみましたが、特にみなさん指定なく・・・一応うちでは朝は10時から、夜は20時までにしています。
なお、うちはマンションですが、マンションだと上下左右に加えて斜めの位置関係でも響くと聞いたので、それぞれご挨拶に行ってきました。ちょっと手間だけど、それで対策できるなら。
さて、前後しますが、1の「楽器の音を弱める・消す」を見ていきます。
楽器の音を弱める・消す
ピアノ自体の音を弱める・消すものとしては、主に
・消音ユニット
・弱音ペダル(アップライトのみ。3本あるうちの真ん中)
・吸音パネル
の3つがあります。
消音ユニット
画像はカワイATX3L。公式サイトより
ピアノに機械を取り付けて、スイッチで生音と電子音を切り替えるというもの。
最初から付いているピアノもあるし、買ってから後付け(業者さんや調律師さんが取り付け)するのも可能。
電子音の時はヘッドフォンです。
電子音と言ってもグランドピアノの上位機種の音とか、オルガンやギターなどピアノ以外の音が出せるものもあったりして、結構魅力的。
ただし、
・タッチを音の強弱に生かすために内部にセンサーを取り付けるので、若干タッチが変わる恐れあり(製品・取り付け方による)
・電子機器なので、10年前後で寿命が来る恐れあり
・故障または不要の場合は外せますが、ピアノが若干ダメージを受ける恐れあり(→調律師さんに聞いたら、ビス(ねじ)を打つのでねじ穴が開くとのこと)
というデメリットもあるようです。
そして、生音はカットできるけど打鍵音(鍵盤を叩く音)は変わらない、というかむしろユニットがついている方がカタカタ音が気になるという意見もありました。
ちなみにハイブリッドピアノというのもありまして、印象としては消音器付きのピアノと変わらないですが、アコースティックと違って内部に弦はないので、いわゆる生音という感じではないかも。
参考:【ハイブリッドピアノ】ハイブリッドピアノとは?ピアノ選びを徹底サポート!ピアノを選ぶなら当店へ!|島村楽器 イオンモール太田店
消音ユニットの値段のイメージは、10万〜30万弱(アップライト用/これに取付費・出張費が上乗せになる場合あり。グランドピアノ用だと倍ぐらいの値段)。
*ピアノの品番によって取り付けられるものが違うので、後付けの場合は要確認。
*2023年2月現在、コロナ禍での半導体不足の影響で販売停止となっている製品がいくつかあるようです(上記写真のカワイはあるみたいですが)。
とりあえず楽天で見つけたものを貼っておきます。
弱音ペダル(アップライトのみ)
アップライトピアノにはペダルが3本ついていますが、そのうちの中央が弱音ペダル。
踏み込んで左に動かすと固定できます。
ペダルを踏むと、内部の弦とハンマーの間にフェルトが挟まって、音が弱くなる仕組みです。
音はモコモコになってタッチも少し変になるけど、元々備わった機能なので対策の手間はなし。とりあえず譜読みしたいとかなら、これで十分かも。
というわけで弱音ペダルの値段は無料(アップライトなら標準装備)です。
ちなみに、この弱音ペダルのフェルトの発展形で「ナイトーン」という製品を見つけました。
ピアノに備わっているフェルトは全部の鍵盤にまたがる大きな1枚だけど、ナイトーンは鍵盤ごとにフェルトをつけるので、音色やタッチがあまり損なわれないそうです。
消音ユニットや電子ピアノの電子音は、いいピアノからサンプリングされた音が、「鍵盤を押すというアクション」がスイッチとなって再生されるものなので、誰がどんなタッチで弾いても一定の「いい音」になります。でもそれじゃあタッチの練習にならない。
その点、ナイトーンはタッチ練習できるのではないでしょうか(想像ですが)。
ナイトーンの値段:基本料金 8万〜14万 + 出張費用 + 加工費。グランドピアノ用ナイトーンもあり、そちらは基本料金 24万〜70万とのことです。
吸音パネル
画像はカワイで販売している防音エコパネル。公式サイトより
厚さ3〜4cmのパネル(2〜3枚で1セット)で、ピアノの背面に置いて吸音します。
アップライトピアノは背面の響板から大きな音が出るので、そこの音をおさえるわけですね。
材質はメーカーによってウレタンだったり、ポリエステルだったり。
遮音性を確保しつつ、ピアノの音の魅力を損なわないように、各社研究しています。
ピアノ背面にぴったり付けるものもあれば、湿気がこもらないように少し離して(5〜10cm程度)置くものもあるみたいです。
そもそもピアノ本体は壁から離して置くべきなので(振動を壁に伝えないため)、吸音パネルを置く前提であれば、少し余分に距離を取った方がいいです。
吸音パネルの値段のイメージは、数万円(10万以内)/一式。
アップライトピアノは高さにバリエーションがあるので、パネルの高さも要確認です。
なお、グランドピアノの場合は下側に響板がついているので、その下側に取り付けるタイプと、蓋を開けて弦の見えている部分に乗せるタイプとがあるみたいですね。
グランドピアノ用は数万円〜15万円程度。
グランドピアノは大きさ(奥行き)のバリエーションがあるので、それに合ったものを買うか、特注となるようです。
ちなみに・・・
吸音パネルを買う代わりに、家の毛布を使う人もいるみたい。毛布を使うときは、ピアノの上の蓋に端っこを噛ませて、背面に垂らすみたいですよ。
私はやったことないので効果はわからずですが、音は小さくなりそうですね。
今回はここまで。
続きはこちらです。