電子ピアノかアコースティックピアノかで悩み、やっぱり防音してアコースティックにしよう!ということになりました。というのが前回までの話です。
今回はいよいよ最後。ピアノ選びの話です。
ピアノの予算
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ピアノはいろいろあるので、金額もいろいろです。
まずアップライトか、グランドピアノか。
そしてどのメーカーか、どの品番か、中古か新品か、中古なら年式は、状態は、塗装は・・・etc。
とりあえず主要メーカーの新品の価格帯は、ざっくりこんな感じです。2023年2月現在
ヤマハ 約47万 (b113)〜 286万(SU7)*2023年3月より値上げ予定
カワイ 約50万(NF15) 〜 約182万(C-980RE)
スタインウェイ 490万(V)〜 595万(K)
ベヒシュタイン 143万(W.HOFFMANN Vision V2)〜 858万(C.BECHSTEIN Concert 8)
グランドピアノ
ヤマハ 132万(GB1K) 〜 660万(S6X)*2023年3月より値上げ予定
カワイ 132万(GL10)〜 825万(CR-40A←クリスタルピアノ!)
スタインウェイ 1400万(B211)〜 2200万半ば(D274)
ベヒシュタイン 451万(W.HOFFMANN T-161 Tradition)〜 2530万(C.BECHSTEIN D-282)
*スタインウェイは公式サイトに価格がなく、こちらを参照させていただきました。
こうして見ると、アコースティックのピアノって高いんだなぁとつくづく・・・
ヨーロッパ製のを見るとヤマハ・カワイが安く見えちゃったりして、感覚がマヒします。笑
まぁ、うちはスペースの問題があってアップライトしか選択肢にないんですが、もっと安いのないかなぁと中古も見てみることにしました。
中古か新品か
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アップライトで中古だと、20〜30万ぐらいからあります。ただ、安いものはたいていすごく古い(1970年台とか)。
ピアノはメンテナンスによっては100年持つとか言われるので、古くても状態が良ければいいと思うんですが、ネットで見ているだけではよくわからず、試弾しに行ってきました。
でも結局、弾いてもあんまり違いがわからず・・・というか、違いはあるけどそれぞれピアノの個性な感じがして、どれもそう悪くはない気がしました。(自分が見た範囲での、素人の意見です・・・)
ただ、今は大丈夫でも中の部品がどれぐらいもつのかわからない。安いとすぐオーバーホールになるとか、リスクが大きいのかなぁと思って、うちのピアノの先生に聞いてみました。そうしたら、やっぱり10年以内のものが無難だと。
でも10年以内のものは、安くても50万〜60万。
見慣れないメーカーのものはもうちょっと安かったりするけど、売る時は有名メーカーの方が有利と聞くから、やっぱり50〜60万以上出さないとかなぁ・・・
それなら新品も視野に入るなぁと思いました。
新品のピアノ
新品のピアノで、有名メーカーで、予算に合う、というとヤマハかカワイ。
見たところ最安はヤマハのb113ですが、どうせお金を出すなら好きな音色のものを買いたい。クリアなヤマハもいいけど、私はまろやかなカワイの方が好きだなと思い、カワイのショールームに行きました。
担当の方が丁寧かつわかりやすく、たくさん説明してくれて、やっぱりメーカーの人ってすごい!と惚れ惚れしてしまいました。笑
カワイのピアノの一番の特徴は、カーボン入りの樹脂をハンマーアクションの一部に採用していることだそう。耐久性が高まり、木のように環境で変化することなく、弾きやすくもなるんだそうです。私が子供の頃にはなかった技術。
他にもアップライトとグランドピアノの違い(連打のしやすさ等)とか、メーカーならではの模型を使っていろいろと説明していただきました。ちなみにグランドピアノのShigeru Kawaiも弾かせてもらった!感動!
さて、試弾は安いもの・・・小さいものから。
アップライトはだいたい高さが110cmぐらい〜131cmぐらいなんですが、その時ショールームにあった最小は、Kb20(113cm)。その次はK200(114cm)でした。
なお、インテリアピアノのKi-650(115cm)もありましたが、インテリアピアノは外装が凝っている分高くて、うちは選択範囲外。
小さいものは、概して音がかわいいです。軽いというか。
大きくなるにつれて音も重厚になっていく。ただ音量も大きくなります。響板が大きいので。
私の好みとしては重厚な方なんだけど、音量はそこまで出せない環境だし、値段も安い方がいいし、どうしようかなとしばらく考え・・・
考えたけどどちらも捨てきれなくて、真ん中にしよう思いました。笑
真ん中というと、高さ122cmのK300かK400。
大きさも中身もほぼ同じですが、違うのは譜面台ですね。K300はアップライトによくある、蓋を開けたところに譜面台が付いているタイプですが、K400はグランドピアノスタイル。鍵盤の蓋よりも上に譜面台があるタイプです。いずれもワイドなので楽譜がたくさん載ります。この幅、最近多いですね。
子供の頃、蓋を閉める時に楽譜を片付けなきゃならないのがすごい面倒だった記憶がよみがえってきて笑、どっちかならK400だと思いました。
あとK400は前面に音の出る穴もあります。譜面台の後ろになるけど。
ただK400は80万クラス(当時。今は90万円台になってます)。予算かなりオーバー・・・
でも、どっちみち大きな買い物なので納得して買いたいと思い、家に資料を持ち帰って、かなり前のめり!で夫に相談。
お許しが出たので、カワイK400を買うことになりました。
画像はカワイ K400。公式サイトより
ちなみに、新品のピアノは2〜3年の間は音が安定しないので、頻繁に調律が必要になるそうです。(何事もなくても半年に1回とか)
中古だと、年数にもよりますが既に音が出来上がっていて、安定しています。でも、音を育てるのもアナログの面白さの一つかなぁと思って・・・というのも、新品を選んだ理由です。
うちにピアノが来た。そしてその後
工場での納品前調整を経て、うちにピアノがやって来ました。
メーカーで買ったからか運搬してくれた方々もベテランで知識豊富で、すごく頼もしかったです。
子供たちも小躍りして喜んでいました。笑
でも最初に弾いた時、飼っている猫がびっくりして隠れてしまって・・・
音が大きいんだなぁと改めて実感。
気をつけないと、と思いました。
アコースティックでよかったこと。
電子ピアノの時はスイッチを押してから音が出るまでに少しタイムラグがあったけど、アコースティックは蓋を開ければすぐ弾けるので、通りすがりに弾いたりして練習量がすこーし増えました。笑
それと、たまに力を込めて鍵盤を叩いてみたり、そーっと鍵盤を押さえてみたりと実験しています。叩くのはご近所迷惑なのであんまりやってほしくないですが・・・音の出る仕組みを肌で感じられるのは、やっぱりアナログならではだなぁと思います。
やっぱりいろんなことが電子ピアノと違います。鍵盤のタッチも、音の聞こえてくる感じも、最後に蓋を閉めた時のコン・・・という音さえも。
いつまでピアノが続くかわからないけれど、子供らの成長の足しになってくれると嬉しいなぁ。
ちなみに・・・
ピアノって通販でも売ってるんですね。
私がよく使う楽天でも検索すると出てきて、ちょっと衝撃。
試弾とかどうなんだろう?
ショールームで実物を見てから買いたいって思う私は、古風なんだろうか。。