Every child is an artist.

うちの子育て経験談。子育てエピソードや愛用したおもちゃ、本、習い事などを書きとめるブログです。

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ホルンを買った時のこと

息子がホルンを習い始めたのは、小学3年が終わる頃。
こちらの記事に、習ったきっかけなどを書いています。

iorog-kolog.com


最初のうちは、マウスピースもホルンも先生のをレンタルでしばらく過ごしていました。

ただ、マウスピースは持ち帰りOKでしたが、ホルンが使えるのは月2回のみ(レッスンの時だけ)。全然慣れなくて、毎回「どうやるんだっけ?」みたいな状態でした。

金管楽器は唇の使い方が肝なので、マウスピース練習はすごく重要。
でもホルン本体がないと、ホルンでどんな音が出るのか、どのレバーを押すとどう音が変わるかが全然わからないし、ホルンの持ち方に慣れることもできない。

というわけでなかなか最初の段階から抜け出せず、息子のやる気がダウンしてきたのを見て、やっぱり手元にあった方がいいのかなぁと思うようになりました。

 

 

ホルンの予算と種類

画像はYAMAHA YHR-871D。ヤマハ公式サイトより

でもホルンって、気軽に買える金額じゃないんですよね・・・
いろんなメーカーがありますが、例えばヤマハだと、シングルホルンでも30万弱〜。一番普及していると言われるダブルホルンは安くても40万〜。

長続きするかわからないのに、そして、始めた動機が「手をベルに突っ込みたい」なのに、何十万かぁ・・・と、悩んでしまいました。ピアノなら続かなくても私が弾けるけど、ホルンは吹けないし。

 

なお、「シングルホルン」というのは、管が1本のホルン。「ダブルホルン」は、管が2本のホルンです。

 

ホルンは管がぐるぐる巻きになった楽器ですが、その管の長さによって出る音が変わるんです。

長さはだいたい以下の3種類。

 

約360cm → (レバーも何も使わずに吹いて出る一番低い音が)F(ファ) → F管(えふかん)という。
約270cmの管 → (同上)B♭(シのフラット) → B♭管(ベーかん)という。
約180cm → (同上)F管の1オクターブ上のF(ファ) → High F管(はいえふかん)という。

参照:ホルンのしくみ:構造いろいろ - 楽器解体全書 - ヤマハ株式会社

 

「シングルホルン」は、この3管のうちの、どれか1つ
「ダブルホルン」は、一般的にF管とB♭管の2つ
「トリプルホルン」は、High F管まで含めた3つ

を、それぞれ備えています。

管が増えると重くなるので、扱いの面ではシングルホルンが一番軽くて楽。ですが、管が1つだと音域もそれだけになっちゃうので、2つで補い合うダブルホルンがよく使われるみたいです。(トリプルホルンは重いし高いので、あまり使う人はいないらしい)

なお、ダブルホルンでも、フルダブルやセミダブルなどに分かれていたり、管の巻き方に種類があったりするし、金属の材質(配合)もいくつかバリエーションがあります。ホルンって色々あるんだなぁと、購入を考えるようになって初めて知りました。

 

キンダーホルン

画像はRoy Benson HR-212。Musikhaus Korn ウェブサイトより

どうしようかなぁと悩んでいた時に、たまたまキンダーホルンを買わないかという話がありました。

キンダーホルンって何?と思ったら、子供用ホルン。先生のお知り合いのお子さんが、もう育ったから手放すそうで。

キンダーホルンはサイズが小さいので、子供でも無理なくホルンを抱えることができて、いい姿勢が保てます。
ホルンなど金管楽器は息(肺)をいっぱい使うので、姿勢は本当に大事。いい姿勢を身につけられるならいいかも!と思って前向きに考え始めたんですが、値段を聞いたら20万って。ドイツで特注したので、って。

いいものなのは理解できるんですが、20万はちょっと重い・・・
使える期間はせいぜい3〜4年だし、もし使い終わって手放すとしても、そのタイミングで子供用が欲しい人がいるかわからないし。悩みましたが、結局断ってしまいました。

レンタルがあればいいのに。需要が少なすぎるのかしら。
バイオリンとかは、子供用のレンタルとか充実してるんですけどね。。

 

中古のホルン

予算はなるべく抑えたい。できれば10万以内で・・・
と思うと、選択肢は中古なのかなと思って、ネットでいろいろと見ていました。

でも金管楽器の中古って難しいですね。金属なのでへっこんでたり錆びてたり。
メルカリとか個人売買のサイトだと「何もしてないので洗ってから使ってください」というのもあったりして、衛生的にも不安を覚えます。知らない人が吹いてそのままのものを洗うのか・・・

我慢して洗うにしても、自分の(息子の)楽器を持ったことがないので洗い方がわからないし、どの部分がへっこんでたらダメとかもわからないし。

素人はやっぱり、楽器屋さんに行って教えてもらわないとダメだなぁと思いました。

 

でも、楽器屋さんの中古で10万を切るものってなかなかなくて、あったとしても結構ベコベコなんですよね。

それってどうなの?と思って、金管の経験がある私の兄に聞いてみたら、あったんですよ、新品で4万のホルンが!

 

新品で4万のホルン

画像はPTHR-300 フレンチホルン フルダブル。中国製。サウンドハウス公式サイトより

これを売っていたのは、サウンドハウスというネット販売中心の楽器屋さんです。
今は時勢もあって6万に値上がりしたようですが、当時は43,800円。破格でした。(今の6万もフルダブルホルンにしては十分破格ですけどね)

兄の話や公式サイトの口コミなどを総合すると、音は値段なりで、管の作りも大手メーカーのように精密ではない。でも練習やセカンド楽器としては十分使える、と。

これだ!と思って早速注文。翌日には届いていました。笑

 

安いけど、音は値段なりとか言われるけど、燦然と輝く新品のホルンを手にした息子はやっぱり嬉しそうでした。

使ってみて、やっぱり管が抜き差ししにくいとか、ケースが大きくて重たいとか、少しずつ不満はあります。でも息子の自宅練習用としては十分。むしろピカピカのホルンでモチベーションも上がり、手に入れて良かったと思います。

 

ミュート(弱音器)について

届いてすぐ、吹けるか試させてみたら、爆音で。
金管楽器の自宅練習にはミュート(弱音器)が必要だということを、改めて思い知りました(遅・・・)。

買うと1万くらいするので、ペットボトルなどで自作を試みましたが、すぐ落っこちるし音も大して軽減できずで、結局練習用ミュート(プラクティスミュート)を購入しました。


画像はBEST BRASS ( ベストブラス ) / Warm-Up /French-Horn。サウンドハウス公式サイトより

これをベル部分に挿すと、ホルンの音が人の話し声くらいになります。優秀!

ただミュートをすると、空気を排出する部分をふさぐことになるので、吹いている本人は息苦しくなるみたい。ない方が吹きやすい〜と言っています。でもうちは近隣に配慮しないといけないので、残念ながら必須です。

 

メンテナンスについて

先生のをレンタルしていた時はお手入れなんて全く意識していなかったので、ホルンを買ってから数週間、何もしていませんでした。

で、練習もサボってホルンを数日放置した時のこと。音を変えるレバーが全然動かなくなりまして・・・
どうして?安物だから故障?なんて思うくらいメンテナンスに頭が行ってなかったんですが(汗)、ネットで調べたらオイルを挿さなきゃダメだと。安いせいにしてごめんなさい。。

で、先生に聞いたりYouTubeで動画を見たりしてお手入れ方法を学び、見よう見まねでオイルを挿して、なんとかレバーは復活しました。

 

youtu.be

 

お手入れ用品は初心者なのでセット売りを買いました。

ただグリース(抜き差し管に塗る)は入っていなかったので、別で。

 

あと、吹いている途中で水が中に溜まってゴボゴボ言ったりするので、そういう時は水抜きするのですが、先生はペットシーツ(犬のおしっこ用)を使っています。うちは大した量じゃないので新聞紙とかに吸わせちゃうけど。

 

金管楽器って、メカな感じですね。あちこち回してパーツを外したり、レバーを押しながら管を抜いたり。こういう楽器の作りを理解していないと、正しくメンテナンスできません。

調律師さんがだいたい面倒を見てくれるピアノとは違うなぁと、つくづく思いました。金管をやるからには、自分も楽器の細部まで知っておく必要がありますね。

 

なお、マウスピースはホルンを買うちょっと前に、先生のおすすめのものを購入していました。その話もそのうち書こうと思います。