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うちの子育て経験談。子育てエピソード(最近は学校多め)や子育てで使ったものなどを書きとめるブログです。当ブログにはアフィリエイト広告が含まれています。

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娘の凸凹の原因:検査のことなど

母子登校中のうちの娘。
バイバイできないし、苦手なことも多くて、小学校生活は結構大変でした。

学校での様子はこちら。

iorog-kolog.com

 

今回は、発達障害の検査をしたことなどについて書こうと思います。

 

 

発達障害かも?と思って検査を受けた

いろんなことを拒否する姿勢とか苦手な様子が度を越しているような気がして、もしかして発達障害かも?と早い段階から感じていました。発達障害じゃなければ HSC(Highly Sensitive Child / 人一倍敏感な子供)か、ただの頑固者か。

でもこの感じはやっぱり発達障害じゃないの?と思いつつ、学校の先生たちは「そうですかねぇ・・・〇〇ちゃんはそうは見えないですけど 」と言うし、脳の病気でかかっている病院の先生も、「困った感じのお子さんではないし、ちょっと様子を見たら? 少なくとも病気は軽度なので、それが原因で心に問題が出ることはなさそうですよ」と言うので、しばらく何もせずにいました。

 

でもでもやっぱり私もつらいので、早く原因を探って、できる対処があれば始めたいと思い、まずはWISC検査(ウイスク/知能検査のようなもの)をしてもらうことにしました。

1年生の時は学校にすすめられるまま、自治体の教育相談で検査。ただ、子供の場合は検査員に慣れていないと検査しづらいということで、3回ぐらい一緒に遊んでもらってからようやく検査となりました。でも、自治体の施設は病院じゃないから診断は出せない、と。

結果に基づくアドバイスはありましたが、結局は家庭に委ねられている感じ。時間はかかったけれど、前に進んだ感じはせず・・・

後々、この時の検査が通級指導教室の申請に役立つことを知ったのですが、その時はそんな説明もなかったので、ただ娘のできなさが数値化されただけのような、モヤっとした印象でした。

 

で、そのまましばらく過ごしましたが、やっぱり納得できず、いつも脳の病気で通っている病院の児童精神科へ。

娘の場合、診察前の簡単なスクリーニングでは問題なし。でも、ひとまず前回から1年経てばWISCの再検査ができるので、確認のために ”読み書き検査” と合わせてやってみますか、ということになりました。その時は、事前に慣らしは不要。

結果は、やっぱりちょっと学習で問題あり。でもその辺を見るのは得意ではないので、別の病院に紹介状を書きます、ということでした。学習困難タイプは、得意な先生が少ないみたいですね。

そんなこんなで、今の病院にたどり着いたのが今年になってから。WISCとは別の検査を2つして、小2の2月(先月)にやっと診断がつきました。

 

受けた検査をおさらいすると、

・WISC-Ⅳ
学習障害のスクリーニング(RAN課題、速読、書字、加減の計算)
・PARS-TR(親と検査員の面談形式)
・SRS-2(親がアンケートに答える)

の4つです。

 

学習障害自閉スペクトラム症のグレーゾーン

1年半かかって出た診断が、学習障害自閉スペクトラム症のグレーゾーン。自閉スペクトラム症は2つ検査をして、1つの数値は低かったのですが、もう1つが高くて、グレーゾーンということになりました。
 
学習障害

学習障害とは、全般的に知的発達に遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態をいいます。

参照:(8)学習障害:文部科学省

 

自閉スペクトラム症ASD

言葉や、言葉以外の方法、例えば、表情、視線、身振りなどから相手の考えていることを読み取ったり、自分の考えを伝えたりすることが不得手である、特定のことに強い興味や関心を持っていたり、こだわり行動があるといったことによって特徴付けられます。自閉スペクトラム症は、人生早期から認められる脳の働き方の違いによって起こるもので、親の子育てが原因となるわけではありません。

参照:自閉スペクトラム症(ASD) | NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター

 

娘の場合、自閉スペクトラムについては軽度ですが、これと、学習障害と、もともと不安を感じやすい性格が相まって、困難につながっていたようです。


病院で言われた対処法

お医者さんに言われたのは、「この問題は治るものではないけれど、周りの人の理解と自身の能力の底上げで、困難は軽減できる」ということでした。ただ「時間はかかるけど」って。成長の中で徐々に生き方を身につけていく感じなのかな。
 
周りの人の理解

家族はもちろん、学校の先生とも支援策を共有してください、とのこと。
うちの子の場合、支援策として言われたのは

・見通しをつけられるよう、予定を事前に知らせ、できれば自分で確認できるようメモも渡す。
・抽象表現ではなく、具体的な表現で指示する/伝える。
・指示/説明する時は、言葉だけでなく、絵や写真なども併用する。
・うまくできていることはその都度しっかり伝える。
・困った時はどう言えばいいのかをセリフにして、練習する。
・こだわりに関しては、周囲が付き合える範囲/限界を事前に伝えておく。

でした。
 
能力の底上げ

医師からの指示書をもとに、以下のサービスが利用できるそうです。

放課後デイサービスに通う(自治体発行の受給者証が必要/少人数のグループで過ごしながら困難の対処方法を身につけていく)
訪問リハビリを受ける(医療証でOK/言語聴覚療法士や作業療法士などの方が自宅に来てくれる)

あとは、もし学校が今以上に困難になったら、特別支援学級に移るのも選択肢になるかもしれない、とのことでした。特別支援は少人数なので、集団が苦手な子にとってもいいみたいです。

 

現在やっていること

診断が出る前ですが、最初のWISC検査を受けたあとに、学校からのすすめで通級指導教室に通い始めました。週1回、子供の特性に合わせた指導を受けるクラスです。

クラスといっても堅苦しいものではなく、遊びや対話を通して困難の乗り越え方を少しずつ学んでいくような感じです。個別(先生と子供の1対1)が1時間、3〜4人のグループ授業が1時間の、計2時間。

今もまだ継続していますが、そこの先生は娘の所属するクラスにもちょくちょく顔を出し、信頼関係を築いてくれたので、今では娘もすごく頼りにしています。いつもじゃないけど、その先生がいれば私がいなくても大丈夫な時もあったりします。
困難はまだあるけど・・・「ま、いいか」という考え方は少し身についてきたかな?
ともかく、頼れる人ができてよかったです。

放課後デイサービスや訪問リハビリについては、いろんなサービス会社があるらしくて、今はまだ検討中。

放課後デイか訪問リハビリか、どっちがいいかは正直わからないけれど、知人によると、放課後デイは集団(コミュニケーションや臨機応変な対応)、訪問リハビリは個別(能力)のケアに向くみたいですね。娘はどっちも必要な気はするけど、うちは初めてなので、話をよく聞いてからいろいろ決めたいと思っています。

 

個人でできることとしては・・・

学習面については、普段はとりあえず学校の宿題のみ。学校を休んだ日や長期休暇の時は「グレーゾーンの子どもに対応した算数ワーク」などをやっていますが、学校がある日は宿題だけで結構時間がかかるので、他のことはあまりやっていません。

学習のことは、こちらの記事にも書いています。

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運動面は、数々の習い事を経て、今は何もしていません。
最近、障害者向けの水泳教室があると聞いて問い合わせたら、個別で、しかも保護者が一緒に水に入って付き添ってもいいということで、いいかなと思ったんですが、料金が高くて断念。というわけで、結局何も・・・まぁ、休日に温水プールにでも連れて行こうかな。

今まで経験した習い事についてはこちらです。

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あとは情緒面について。

お医者さんに言われた通り、予定を事前に教えるとか、こだわりに付き合える限界を教えるとかを、家でもできる範囲でやっています。
でもなかなかうまくいかないですね・・・上の子も不登校なので臨機応変に対応してあげないといけない時があるし、そもそも思った通りに進むことって意外と少なかったりするし。(読みが甘い?)

でも、現実では柔軟さが常に求められるんだってことがわかっていいかな、なんて思ったりもします。お互いきつい時はあるけど、この経験も何かに生きるんじゃないかな、と。

まぁ気長にやっていきます。長い旅なので気楽にいきたいです。

 

関連記事はこちらです。

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