昨今、先生たちの働き方改革が叫ばれています。
政府は、教員の増員や給料アップ、学級規模の縮小（中学校も35人にする）などを議論しているようですが・・・
参考：教員の「残業代」アップや、長時間勤務解消を諮問…教員なりて不足の深刻化で : 読売新聞
そういう小手先の対応じゃなくて、仕事内容の見直しや業務削減だったり、公教育のあり方の見直しだったりが重要なんじゃないの？という人も多いですね。
私もそう思います。
まぁ当事者や経験者、関係者でないと判断は難しいとは思いますが、いち保護者として、「これは学校（小学校）でやらなくてもいいんじゃないの？」と思うことが少しあります。
その１つが、健診です。
４月から５月にかけて、学校では一斉健診があります。
計測、内科、耳鼻科、眼科、歯科健診、腎臓検診（尿検査）、心臓検診（心電図）などなど。それぞれ違う日に担当の校医さんが来て、授業の合間に、クラスごとに健診します。
うちみたいな不登校の子は、クラスごとの健診が始まる前にささっと見てもらったり、その日はスキップして、後日校医さんのいる病院に出向いて個別健診してもらったり。
不登校じゃなくてただ当日欠席だった子も、病院で個別健診ですね。
ちゃんと受けないとプール指導が受けられなかったりするので、なるべく受けて〜と言われます。
この健診・・・学校では当たり前の風景だし、親としても子供が学校にいる間に健診を受けられるのはありがたいんですが（うちの子は健診時だけ学校に連れていくので、結局手間はかかるんですが）、個人的には、学校でやらなくてもいいんじゃないかと思っています。
「学校で」「一斉に」という縛りがあると、無駄があったり、反対に行き届かないこともあると思うんですよね。
例えば、うちの子は目が悪いので定期的に眼科に行っているのですが、学校健診が終わると必ず「眼科を受診して、受診結果を学校に知らせてください」というお手紙をもらってきます。
眼科、言われなくても行ってるし・・・目が悪いことは学校にも前から伝えてますけど・・・と思っちゃう。
ただ紙をもらうだけならいいのですが、受診してお医者さんに書類を書いてもらわなければならないので、ちょっと面倒なのです。
もう１つ。娘には持病があって、かかりつけで検尿も定期的にやっているので、腎臓検診は省略でいいかな？と思って学校に聞いたんですが、「一応やってください」と言われ、”一応” やったのですが・・・
なんのためにやるんだか。管理のため？
お医者さんにかかる機会が少ない子に対して検査をしたり、受診を促したりするのは意味があると思うんですが、持病がある子（定期通院している子）に対しては、やる必要があるのかな？と。
入学時とか年度の変わり目に、子供の健康状態を申告する書類は提出しているので、学校が持病を把握していないことはないと思うんですが・・・あの書類は健診とは関係ないのかな？
もろもろのことが、意味がなくはないんだろうけど、どこか形骸化しているような気がしました。
一方、普通の学校に通わずオルタナティブスクールなどに行く子は、学校健診がない、健診の機会がないと聞きます。
家庭の考えで自らそういう学校を選んでいるとはいえ、同じ国の子供なのに不公平ではないか？ 必要としているかどうかは別として、機会がないってどうなの？
と思うと、いっそのこと学校でやるのはやめにして、各自で健診施設や病院に行くようにすればいいのに・・・
赤ちゃんの時の健診や定期接種のように、自治体から「健診のお知らせ」を出して、該当年齢の子供全員がどこかで健診できるとか、すればいいのに・・・
と思ったりします。
まぁ、会場が学校でなくても一斉健診になれば、「眼科行ってます」とか「尿検査は他でやってます」という個人的な主張は、やっぱりあんまり意味がないかもしれないですけどね。（検査項目が選べればいいのかな）
いずれにしろ、健診は学校じゃなくてもできます。
先生たちが今、たくさん仕事を抱えてパンクしているんだったら、学校じゃなくてもできることは、学校の仕事から抜けばいいんじゃないか、と思うんです。無駄も省けるかもしれないし。
子供を健診施設に連れていくとか、各家庭の負担はほんのちょっと増えてしまうかもしれないですけどね。
学校の先生が少しでも楽になって、よりよい教育につながるんだったら、その方がいいんじゃないかと。
もちろん、「健診はやっぱり学校で」と思う人も多いかもしれないし、健診だったら学校保健安全法など関連する法律の問題もあって、いろいろ難しいのかもしれませんが・・・
「学校じゃなくてもできるけど、学校でやるのが当たり前」みたいなことを、時々見直すのも、大事なんじゃないかなと思いました。時代も変わっていくことだし。
