今回は奄美について。
ある時、「男はつらいよ」シリーズの「寅次郎紅の花」がテレビでやっていて、
見ていた夫がふと、「奄美行こうか〜」と。
(奄美南部の加計呂麻(かけろま)島のシーンがとてもきれいだったので)
夫は普段あんまり旅行に行きたいと言わないのですが、
めずらしく行きたがったので
ぜひ行こう!と奄美行きを計画しました。
が・・・
夫は直前になって行けなくなり・・・
結局、私と子供たちだけで奄美へ。
私は運転苦手なので、レンタカーはキャンセルして
島内はバス移動。
なので宿のある地区からあまり遠くへは行かず(行けず)、のんびり過ごしました。
泊まったところ
伝泊 古民家
写真は公式サイトより
ネットで宿探しをしているときに、
・奄美らしさを感じられる宿がいいな〜
・外食だと、どこに行くかでいつも揉めるし笑、節約もしたいから、自炊できるとこがいいな〜
と思っていたら、見つけたんです、ここを。
この伝泊 古民家は、
「島に暮らすように泊まれる、伝統的・伝説的な建物を改修した一棟貸の宿」
とのこと。(公式サイトより)
奄美の古いおうちで、自炊しながら泊まれます。
(外観は結構古いですが、中はきれいに改装してある)
奄美や周辺の離島に何箇所かあるみたいですが、
うちは北部・笠利地区の赤木名という、
空港から車で15分くらいの集落にある宿に泊まりました。
ちなみにこの古民家に泊まるときは、
まず赤木名の中心にある伝泊の拠点(ホテル併設)に寄って、
チェックインをしなければなりません。
(チェックアウトもここに寄る)
なので少し離れた宿だと面倒ですが、
うちが泊まったところは拠点から徒歩数分だったので、
苦労は感じませんでした。
さて。
宿のつくりは普通の家と同じなので、キッチンもお風呂も家庭用サイズです。
キッチンはIHでした。
部屋数は、うちが泊まったところは2DK。(和室2つと台所と食堂)
こじんまりしていましたが、広い庭もあるし川も見えるし、快適でしたよ。
料理道具も食器も一式揃っていて、電子レンジもあり、
冷蔵庫や炊飯器はミニだったけど短期滞在で少人数なら十分。
ほんと、普通に暮らせます。(洗濯機はないと思ったら外にあった)
「自宅でのんびり」な感じを旅先でも、という方にはとってもおすすめです。
(自炊が苦手でも、赤木名なら近くに飲食店があるし、歩いて20分くらいのところにスーパーもあるので、そこでお惣菜などを買って過ごすこともできると思います)
そうだ。テレビはないです。
たぶん島を満喫するためだと思うのですが、
やや画面中毒なうちの子たちは夜、ヒマだーヒマだーと言い続け、
やがてすごろくとサイコロを自作して遊んでいました。笑
でも、おかげで早寝できました。
伝泊 奄美 古民家<奄美大島>(楽天トラベルに飛びます)
あ、それと、
温暖な地方なので小さなアリが室内にいたり、
ヤモリが窓にはりついていることがあったり、
夜中寝ているときに何やら自然界の音が(たぶん鳥か小動物の声)聞こえてきたりします。
行く時期にもよると思いますが、
島だし、古い木造家屋だしということで、
ちょっと自然を感じることが多めなので、虫など苦手な方は注意。
ちなみにうちが行ったのは春休み。
アリと蚊が少しいましたが、困るほどではなかったです。
ハブも見なかったですね。
行ったところ
赤木名海岸
宿から一番近い海。歩いて5分くらい。
南西の端に、道路から浜に抜ける整備された歩道があります。
行った時はお天気が微妙でしたが、天気が良ければきれいな夕日が見えるそうです。
観光地というよりは地元の人に親しまれているような、
素朴な浜でした。
ただ、砂浜にいっぱいペットボトルが打ち上げられていて・・・
(文字を見たら主に対岸の国々のだった)
水はきれいなんですが、海洋ゴミ問題を意識せずにはいられませんでした。
ちなみに赤木名は、かつて西郷さん(西郷隆盛)が来たこともあるみたいですね。
周辺にいくつかゆかりのスポットがありました。
用安海岸
赤木名からバスで、空港を経由して20〜30分のところにある海岸。
空港からだと車で10〜15分くらいかな。
ウミガメに遭遇できるスポットらしいです。
海に入らなくても、ウミガメが見えることもあるみたい。
(私らは見れなかったけど)
行った時はお天気が良くてキラキラで、
子供たち、はしゃいでました。笑
近くに「ばしゃ山」というホテル+文化施設もあります。
奄美リゾート ばしゃ山村 <奄美大島>(楽天トラベルに飛びます)
奄美きょら海工房
写真は公式サイトより
用安海岸にあるおしゃれなカフェレストラン。
黒糖を作る工房も併設で(というか工房にカフェが併設?)、
その黒糖を使ったスイーツが人気だそう。
入口入ったところでお土産やパンも売っています。
うちは子供たちがとても気に入り、短期間の滞在で2回行ってしまいました。笑
スイーツも食事もどっちもおいしいし、景色も最高!
そして、お店の脇(道路の方。工房側)でサトウキビをかじることもできます。
1本100円だったかな。
うちは、私と娘が挑戦しましたが、なかなかに難しく・・・
工房の方が「犬歯を使うんですよ」とお手本を見せてくれたのですが、
硬い繊維が口に刺さって痛くて、うまくできず。。。
でも初めてだったので、
これが自然の甘みか〜とちょっと感動。いい体験でした。
奄美きょら海工房 -笠利店- 【奄美市笠利のイタリアンレストラン】
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鶏飯みなとや
奄美の名物料理・鶏飯の老舗、みなとや。
赤木名にあったので行きました。
鶏飯は、ご飯を自分でよそって、
ほぐした鶏肉や錦糸卵などをのせ、
鶏のだし汁をかけて食べるという料理です。
優しい味でスープは深い旨みがあって、とてもおいしかった。
そしてメニューに載っていた「ミキ」というドリンクも頼んでみたのですが、
(写真奥の白い飲み物)
冷たいけど葛湯のようにドロっとしていて、
ほんのり甘くて、ちょっと酸味もある、
なんだろこれ?初体験!な飲み物でした。
さつまいもと砂糖を発酵させて作るそうです。
「飲み物」だけど、コップを傾けてもなかなか流れてこない・・・笑
なかなか興味深く、
帰りに空港でペットボトル入りのミキを見つけて、
買って帰りました。
カトリック大笠利教会
奄美北部・笠利地区にある教会。
最近建て替えたとのことで、現代的な、素敵な建物になっています。
前に向かって右側の席に座ると、きれいな海が見えます。
私は信者ではないのですが教会やその文化が好きで、
旅先に教会があるとよく見に行くのですが、
ここも近いならぜひ行ってみたいと思い、行ってきました。
ただバスだとうまく辿り着けないので、タクシーで。
建物前に着いたところで、神父様かな?が出てきてくれて、
中に案内していただき、しばしお話・・・
気さくで素敵な方でした。
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奄美といえばシュノーケリングだったり、
マングローブツアーだったり、
文化的なものだと大島紬の工房だったり、
名所や楽しみがいっぱいありますが、
今回はレンタカーがないのでそういうのはお預け・・・
でも、今回の「暮らすように泊まる」旅も、なかなかよかったです。