Every child is an artist.

うちの子育て経験談。子育てエピソード(最近は学校多め)や子育てで使ったものなどを書きとめるブログです。当ブログにはアフィリエイト広告が含まれています。

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育休中に学び直しができるか、できないか

岸田首相の「リスキリング」発言が話題になっているようですね。
(リスキリング=仕事上のスキルを学び直すこと)

「育休を取って家にいる間に学び直せば、キャリアアップにつながるのではないか」

そんな発言に対して、「育休中は日々大変な育児に向き合うだけで精一杯。学び直す時間なんかない!」という声が多数・・・

 

「蚊帳の外」な感覚

そもそも私は1人目の時、育休を取れませんでした。
フリーで仕事をしていたので。

2人目の時も、育休を取れませんでした。
バイトの掛け持ちをしていたので(単一の事業主に雇われていなければ、トータルで見てフルタイム同様に働いていてもダメだということを、世間知らずな私はその時初めて知りました)。

育休って、取得条件がいろいろあるんですよね。

というわけで、育休の恩恵を受けられなかった身としては、このリスキリングも所詮は会社員とか、育休を受けられる一定の条件を満たす人のみに向けた制度なのかなぁ、と。

学び直しができるか、できないか以前に、蚊帳の外な感じ。

 

育休なしのうちの場合

育休が取れなかった私は、1人目の時も2人目の時も生後数ヶ月で保育園に預け、働きました。結構大変でした。

出産から続くハードな24時間育児がまだ終わらないうちの仕事復帰。

保育園に預けている間は育児から離れることができましたが、子供がまだ小さいうちは、やれ熱があるとか吐いたとかでしょっちゅうお迎え要請の電話がかかってくるし、赤ちゃんは予防接種が頻繁にあるので、いろいろ都合をつけないといけない。

何度も勤務先に頭を下げて、遅刻・早退をしていました。許してくれる職場だったとはいえ、そのたびに私がやるはずだった仕事をどうするかで悩み・・・

フリーの時は、頭を下げる必要はなかったですが、日中仕事に集中できない分、夜とか早朝も仕事をしていました。
でも子供が家にいる時間は当然お世話しながらなので、やっぱり集中できず。このままでは中途半端な仕事しかできないと思い、フリーで(=自分1人で責任を持つ働き方で)仕事をするのは断念しました。

2人目の時は、仕事が途切れないようにという思い以上に、上の子が保育園を退園させられちゃうのは嫌だ!という思いが強く(出産では基本的に2ヶ月しか親の休みが認められない)、早目に仕事復帰したのですが、ほんとにしんどかった・・・

 

2人目の時はほぼフルタイムのアルバイトだったのですが、何がしんどかったかというと

・朝、勤務時間に間に合うように家を出ること

子供2人を起こし、着替えさせ、ご飯を食べさせ(下の子は授乳)、自転車に乗せ(下の子は抱っこひも)、出発するっていうのが毎朝大変で。
よく泣く0歳とイヤイヤ期まっ盛りの3歳。ご飯も毎回こぼすし、2人とも出掛けにうんちとかしょっちゅうだし。0歳は毎日”お弁当”として冷凍母乳や離乳食を用意しなければならないし(これは保育園によりますが)。いつも時間ギリギリで焦っていました。

・バイト中の搾乳

生後3ヶ月ぐらいから預けて働き始めたのですが、その頃はまだ2〜3時間おきの授乳だったので、子供から離れて何時間も授乳しないでいると、おっぱいが張って痛くなったり、漏れたりする。そのままにしておくと乳腺炎とかになって体調を崩しちゃう。

なので母乳バッグ(真空パック)を職場に持参して、お昼の休憩時間などに搾乳していました(翌日の下の子の”お弁当”)。でも搾乳に15〜20分くらいかかるので、休憩時間がその分削られ、お昼ご飯はいつも大急ぎ。

育児に理解のある職場だったのでいろいろ助かりましたが、大変でした。

・家に帰ってからの時間

自宅に帰り着くのが18時過ぎ。21時には寝かせたいので、大急ぎで食事の支度をして、食事の世話、授乳、お風呂など、どんどん済ませていく(いきたい)のですが、そんなに簡単なはずがなく。

早く食事を作りたいのに、上の子は遊んでくれとせがんでくる。相手をしないと私のカバンの中身を全部出しちゃったりする。下の子はとりあえず泣く。上が、下がうるさいと言って叩く。下がもっと泣く。カオス。

やっと食事ができたと思っても、上は遊び食べ、食べこぼし等々。下は、授乳とか離乳食のお世話で手がかかる。お風呂も、上もまだ1人じゃまだ入れないし、入りたくないとか言って抵抗したりするし。そして、片方をお風呂に入れているともう片方がなんかやらかし・・・寝かせるのもいろいろと・・・まぁとにかく、あっちもこっちも大変で、寝かしつけしながら私も撃沈。でも夜中に0歳が何度か泣き、授乳・・・そしてよく眠れぬうちに、また忙しい朝を迎えるという感じ。

 

育休を取れるママ達は、赤ちゃんのお世話があるという点では同じく大変だったと思うけど、仕事をしなくていい、そこまで時間に追われないという点ではプレッシャーが少なくて、うらやましかったです。
2人目が生まれても、また育休を取得すれば、上の子の保育園在園は保証されますし。

 

育休中に学び直しができるか、できないか

やる気があれば、そして子供が順調に発育していれば(通院とか入院とか、特別なお世話が必要なければ)できるんじゃないかと思います。

もちろん、やっぱり大変だとは思います。なかなか集中できないから。
小さい赤ちゃんはただでさえ見守りが必要だし。

それに、どこかの会場で講義を聞くとかの学び方だと、子供をその間どうするかを考えなければならないですね。託児所付きの会場だったとしても、子供がギャン泣きして抵抗したら預けられないかもしれない。一緒に講義に連れて行くのがOKだとしても、途中で泣いたら退出になるかもしれない。(となると、普段から預けられるような人を探して、慣らしておくとか?)

ハードルはいろいろありますね。

でも、それでも学び直したい!という強い意志があれば、何とかしちゃうんじゃないかと思うんです。

育児の経験がない男の人が想像するよりはずっと大変かもしれないけど、ほんとにやりたければ、やるんじゃないかと。

育休なしで「育児+仕事」が可能だったから、「育児+学び」も可能なんじゃないかと。(相当大変だと思いますが)

 

だから私の意見は、育休中に学び直しは「できる」。
強い意志があれば。
ただ、需要があるかどうかはわからないです。子供と向き合いたいからこそ育休を取るわけなので。

 

そして、それが少子化対策につながるかどうかも・・・?

そういった制度の恩恵を受けられない(受けられなかった)立場からしたら、会社員とか、いわゆる定型で働く人はいろんな機会が与えられていいなぁ、と思うだけですが・・・

定型で働く人は、賛否両論あれど、スキルアップの機会に恵まれる。
子育てのためにキャリアを諦めずに済む(可能性がある)。

それなら、子を持つ選択をする人も増えるのかしら。

可能性はゼロじゃないけど、もともとキャリア思考の人は、たとえ子供を持ったとしても、そういう制度の有無にかかわらず頑張る人が多いように思います。

 

少子化を防ぐというよりは、会社員になる(定型で働く)ことを促進する制度のような・・・。

 

保育園の頃のドタバタは、こちらにも書いています。

iorog-kolog.com