前回の外遊びの記事で触れた、親が子供のやることを設定する(指示する)という話について、書いてみたいと思います。
前回記事はこちらです。
私は、自分の子供たち(小学生)が家にこもってばかりなので、健康面が気になり、外遊びをさせています。
子供たち自身はそこまで(外遊びが)好きじゃないけど、よかれと思って。
でも好きじゃないから、子供たちは内容の薄いことしかしない。
だから私が内容を設定して、それをやるように指示する。
そうすれば、やるにはやるんですが、
いいのかなぁ・・・
過干渉かなぁ・・・
自主性が育たないんじゃないかなぁ・・・
などと、常々不安はよぎります。
日頃から頼りにしている愛読書「子どもを信じること」を見てみたら、こんなことが書いてありました。
(前に読んだはずなんだけど、すっかり忘れてた)
「目に見えるものに偏りすぎていないか」のところ。
指示や命令、確認の言葉ばかり使ってしまうのは、目に見えるもの、すなわち、外面的なもの、物質的なものに、比重を置きすぎているからだと私は思います。
そもそも外面的・物質的な達成は、子どもが幸福になるための手段にすぎないはずです。ところが、親はしばしば、そのような達成を絶対の目標と思い込んでいる(あるいは信じ込もうとしている)ようです。
そうではなく、子ども自身が、自分が幸せだと感じられることや、内面の幸福のような目に見えないものを得られることにだって、大きな意味があるのではないでしょうか。
そのような目に見えないものの価値を認めることができると、親も育児を楽しみ、子どもにやさしく接することができるように思います。
「指示しない:過剰な指示は子どもの自発性が育つのを邪魔する」のところ
親が確認してやっているかぎり、子どもは自分から「〜しないと!」と意識するようにはなりません。
どこかの段階で、子どもを信頼して、親は手を離さなければ、親の出番はずっと続きます。
子どもを信じるというのは、失敗しないことを信じるのではありません。失敗しても子どもは自分で立ち直っていくだろうと信じるのです。
「子どもをやる気にさせる」のところ
やる気のあるなし、やろうと思うか思わないか、といったことまで親がなんとかしようと考えること自体が、そもそも間違いなのではないでしょうか。
・・・
子どもは、意識的に反抗すること(「いやだ!」と口に出すなど)が許されていない時、無意識のレベルで反抗します。その場合、体が言うことを聞かなくなります。男の子の場合は、チックが出てくることが多いようです。
・・・
(指示ばかりする)親たちは、自分が子どもと離れたくないために、子どもが自立していくことを怖れているとも言えると思います。「私のかわいい子どもは私が守ってあげなければ、導いてあげなければ、必ず失敗する。そして、失敗に耐えられるほど強くない」と信じることで、子どもの自立を邪魔することを正当化しています。
私、子供と離れたくないと思っているのかなぁ・・・
あまり自覚したことはないけれど、少なくとも、放っておいたらきっと悪い方向に行くから、なんとかしてあげなきゃ、と思っていたかもしれないです。
それはすなわち、信じていなかったということ?
そうなのかもしれない。
子供はまだ何がいいのか悪いのか、これをするためには何がどれぐらい必要か、とかを判断できないだろうから、親が教えてあげなきゃいけないと思っていた。
いや、実際まだ判断できないことも結構ある気はするけど・・・
それを先回りして教えすぎてはいけない、ということなのかな。
仮に失敗して、思わしくない方向に行っても、自分で立ち直れると信じてあげなきゃいけない。
失敗前提で考えるのは、ちょっと勇気が要りますが・・・
まぁ、悪い方向というのも ”私が考える悪い方向” だから、そもそも主観に過ぎないのかも。
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なお、「外面的なものに比重を置きすぎている」ことについては、前に「叱ること・ほめること」のところで書いた発田憲さんも、似たことをおっしゃっていました。
「人間は目で見て確認することで、安心しやすい性質がある。子供にはできることがいっぱいあるはずなのに、できないことを一つ見つけると、怒ってしまう親が多い。見た目でとらえてはいけない」
というような内容。
つまり・・・
外遊びに限らず、勉強とかも、やらないから、できないからと言って、いちいち叱らない。子供自身がやりたくなった時、必要だと思った時に、やればいい。ということなんでしょうね。その方が自主性も育つし、自信もつく。
親は非常にヤキモキしますが・・・子供は子供のペースで、きっと成長していくんだと思います。
まぁ、体のためにも外遊びは大事だよ(しつこい?)とか、親がいいと思うことは伝えたいですが、それもあんまり言い過ぎると、「きっと親はこれをやれと言っているんだ。やらなきゃ」と子供は思って、苦しくなることもあるらしいです。
なので、子供の様子を見つつ、言いすぎないように、うまく伝えないといけない。
きっとバランスが大切なんですね。